子どもにとって、親の再婚は大きな衝撃を受けるものです。環境の変化もあり、なかなか馴染めない子もいることでしょう。そんな時、親や再婚相手はどんな対応をするべきなのでしょうか。今回はシングルマザーの友人が経験したエピソードをお届けします。

器の大きい彼に感謝

そんな息子の気持ちを察したYくんは、嫌な顔ひとつせず、「パパだと思えなくてもいいよ。友達の家に泊まりに来たくらいの軽い気持ちでいいんだよ。しんどくなったら、しばらく前のおうちに帰ったりしてもいいし。とにかく無理せずいこう」と優しく声を掛けてくれました。

実際、息子がいつでも元の生活に戻れるようにと、Yくんは私たちが以前住んでいたアパートも解約せずに、家賃を支払い続けてくれていたのです。

Yくんの温かい言葉と配慮のおかげで、息子は難しい時期を乗り越えることができました。今ではYくんを本当の父親のように慕い、仲良く過ごしています。

もちろん元夫のことを忘れる日はありません。元夫のことを胸に抱きつつ、これからも息子たちの笑顔を守っていきたいと思っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。