知人から聞いた、子供のころにはわからなかったものの、大人になってから真実がわかって驚いたという話をご紹介します。家族といっても、やっていいことと悪いことの限度はあると思います。この話を聞いた後、もやもやして悲しくなってしまいました。
お下がりで育った私
私の母親はお金に厳しいというかケチな人で、物心ついたころから欲しいものを買ってもらった記憶がありません。私の服や自転車、文房具やおもちゃなどはほとんど親戚からもらったもので、基本的にお下がりを使って生活していました。
学校で流行っているキャラクターの文房具など、欲しいものをねだっても、母からは「早く大きくなって自分で稼いで買いなさい!」と言われ、ずっと我慢していました。そんなに生活に困っているわけでもなさそうだし、母はいつも着飾っているのに、なぜ自分のものは買ってくれないのだろうと子供心に不思議に思っていました。
親戚から聞かされた真実
大人になり、法事で親戚たちと集まった時のことです。昔ばなしに花が咲き、子供のころの話をする中で、「私はいつもお下がりばっかりで、全然欲しいものを買ってもらえなかったなぁ」と言うと、親戚の叔父や伯母は不思議そうに首をかしげました。
「お祝いとか結構あげてたけど?」「あなたはみんなに可愛がられてたからもらってるはずよ?」と予想外の答えが返ってきました。その場の皆に聞くと、いとこで一番下の私は結構な金額をもらっていたことが判明したのです。