やんちゃ盛りの息子
Oさんの5歳の息子はやんちゃ盛り。
いたずらをしたり家じゅうを走り回ったり、毎日元気いっぱいにはしゃぎまわるので、Oさんは慌ただしい日々を送っていました。
「息子ちゃんは元気で可愛いわね」
お姑さんは初孫である息子をとても可愛がってくれて、義実家に遊びに行った時も大歓迎してくれていました。
しかし、結婚をして隣町で暮らしている旦那さんの妹に子どもが生まれたとたん、Oさんの息子のことを全く構ってくれなくなってしまいました。
お誕生日会に呼ばれず……
「やっぱり内孫より外孫の方が可愛いのかな」
以前は月に1回は連絡をくれて、息子に会いに来てくれていたお姑さんから全く連絡が来なくなり、Oさんは少し寂しく思っていました。
そんなある日、義妹の家で子どもの1歳のお誕生日会を開催するとのことで、Oさん夫婦と息子も招待されました。
「ねえ、〇〇(義妹の子)のお誕生日会のことなんだけど」
久しぶりにお姑さんから電話がありました。
「はい、家族みんなで伺いますよ」
Oさんがそう答えると、お姑さんの口から意外な発言が飛び出しました。
「あんたの息子はうるさいから、Oさんの親に預けて、連れてこないで欲しいのよ。小さい子もいるし、バタバタされると邪魔なの」
「えぇ!?」
息子も小さい子なのに、と思いつつOさんは「わかりました」とだけ答えました。
そして当日。
Oさんは旦那さんに事情を話し、息子と一緒にお誕生日会は欠席。旦那さんに誕生日プレゼントを持たせて、家でのんびり過ごすことにしました。
そして帰って来た旦那は、「うちの息子を邪魔者扱いするなら俺はもう会わない」とお姑さんに告げてきたとOさんに言いました。
そして姑が謝罪をするまで、しばらくの間実家に帰ることを拒否したそうです。
内孫、外孫にかかわらず、孫は孫です。自分の娘が産んだ子が可愛い気持ちもあるでしょうが、平等に可愛がってほしいものですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。