結婚式でのトラブルで友人と絶縁した、という人は実は意外と多いんです。筆者の友人、B子もその一人。そんなB子が話してくれた、痛烈スカッとエピソードを紹介します。

ご祝儀袋がからっぽ!?

私は先日、結婚式をあげたばかりです。とてもいい式だったのですが、一点だけ、心に引っかかることが。
それは、友人・C子からのご祝儀袋の中身が空っぽだったことです。

わざとだとしたらあまりに非常識ですが、もしかすると入れ忘れただけなのかも―。
どちらにせよ本人には言えず、彼女に対してモヤモヤした気持ちが残ってしまいました。

「わざと入れなかったのよ♪ 」

ある日、C子との共通の友人から、とんでもないことを聞かされました。
C子は、先に結婚した私に嫉妬し、わざとご祝儀を入れなかったのだと自慢気に話していたそうなのです。
「二次会は会費制だったから、さすがに払ったけどね。ま、婚活にはもってこいの場だし、なかなかの男を捕まえられたから、元はとれたわ」

C子は二次会で、夫の友人であるT男と連絡先を交換し、近々デートに行くそう。
私たち夫婦は大憤慨。夫の大切な友人に、C子のような女性を近づけさせては大変だと思い、T男にこの件を話すことにしました。

「君みたいな女性に、奢りたくないんだよね♪ 」

これを聞いたT男は、何を思ったのか、C子との約束をキャンセルしなかったばかりか、高級レストランを予約しました。

「まあ、T男ったら私を落とす気満々なのね♪ 」と、C子は大層ご満悦だったそうで、高級なシャンパンや料理を次々に注文し、派手に飲み食いしたそう。

そんなC子に、T男は会計時、きっかり半額を請求しました。
「えっ、割り勘!? ありえないんだけど!」
そもそもデートは男が奢って当然、という一方的な価値観はどうかと思いますが、すっかり奢られるものだと思って、好き勝手に注文していたC子は、怒り始めます。

するとT男が「人の結婚式で、ご祝儀も渡さずに飲み食いして、男漁りするような女性には奢りたくないんだよね♪ 」と痛烈な一言をお見舞いしたそう!

「な、なんでそれを……」
C子は顔を真っ赤にし、渋々半額を支払ったとのことでした。

ケチったばかりに、、、

この話を後日私たちにしてくれたT男。
「本当ならご祝儀までちゃんと徴収できたら良かったんだけど、それはちょっと難しかった。ごめん」とまで言ってくれました。

さすがにそこまでT男にさせるのは申し訳なく、ご祝儀も厳密に言えば義務ではありませんから、夫と二人でT男の気持ちだけはしっかりと受け取り、お礼を言いました。
C子には多少申し訳ないですが、ずっと心を曇らせていたモヤが晴れ、スカッとしました。

自分より先に結婚されて悔しかったといっても、おめでたい日に空のご祝儀袋だけを渡されるというのは受け取り側としてあまり気持ちの良いことではありませんでした。そして、それが原因でこんなに友達思いのT男のような男性を逃すなんて、C子も惜しいことをしたと思いませんか?

【体験者:30代女性・看護師、回答時期:2024年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。