気に入らないことがあると、すぐに不満を口に出す同居義母
私は3人の息子を育てる30代の専業主婦です。結婚と同時に、夫の実家で義両親との同居生活が始まりました。
これは気に入らないことがあるとすぐに不満を口に出す義母に、私が少々疲弊していた頃の話です。
一番下の息子が小学校に上がったタイミングで、息抜きのつもりで近所のヨガ教室に通い始めた私。ヨガで体を動かしている時は嫌なことを忘れられたし、通ううちに友人もたくさんできて、ヨガ教室は私にとって、とても大切な居場所でした。
しかし義母はそれが気に入らなかったらしく、ある日ヨガに行く準備をしていると、背後から義母に「専業主婦のくせに習い事なんて、贅沢よ。良いご身分ね」と嫌味を言われたのです。
隣の部屋では義父が新聞を読んでいたので、絶対に義母の声が聞こえているはずなのに、我関せずと聞こえないふり。それもいつものことなのですが、当時の私はもう、精神的に限界を迎えていました。
「毎日義母の機嫌を伺いながら家事も育児も頑張っているつもりだけど、習い事も許されないの? もう、こんな生活を続けるのは無理……」
「もう出て行きます」という言葉が喉から出かかったその時、思いもよらぬ【救世主】が現れたのです。
思わず声を上げて笑ってしまった、【救世主】の言葉とは?
すると突然、義母の背後から「ばぁば、それは違うでしょ」と声が。2人で振り向くと、そこに中学校から帰ってきたばかりの息子(長男)が立っていました。
長男は義母に向かって淡々と「ばぁばだって専業主婦だよね」と言い放ったあと、続けてこう言いました。
「ばぁばがしょっちゅうネットショッピングで買ってるダイエットグッズは、贅沢じゃないの? 全然使わないまま場所だけとってて邪魔だし、完全にお金の無駄使いだよ!」
私はそれを聞いて、思わず声を上げて笑ってしまいました。すると隣の部屋からも「ぷぷっ」と義父が吹き出す声が。
それにつられて長男も笑い出し、義母は笑い声の中、顔を真っ赤にしながら無言で退散していったのでした。
その後、義母が私のヨガ教室について小言を言ってくることは一切なくなりました。私がもう限界を感じていた時に、この上なく“スカッと解決”してくれた長男に、今でも感謝しています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。