一人だけ苦手な先輩男性社員
私は、とある企業で営業職として勤める女性会社員です。性別も年齢も関係なく様々な人が働いていて、人間関係も良好な職場環境ですが、その中に一人だけ苦手な先輩社員がいました。
その人は、60歳で定年退職した後も嘱託社員として働いている男性Aさん。Aさんは男女平等が当たり前になったこのご時世に、頑なに【男尊女卑】の考え方を強く持っている人でした。
例えば「女はどうせすぐ辞めたり時短勤務になったりするんだから、お茶汲みでもさせとけばいいんだ」などと平気で口にするので、女性社員や若手社員からの評判はかなり悪かったです。
私自身もAさんから「女の営業職なんていらんだろう」などと酷いことを言われた経験があり、正直「Aさん、早く退職しないかな」と思っていました。
そのAさんが、"会社員としてあるまじき行動"をとっていることが発覚したのです!
休み時間に昼食を取るAさんに遭遇。その姿を見て目を疑った
ある日、女性社員4人でランチに行った時のこと。普段あまり行かない場所にある中華料理店に入ると、混み合っている店の中にAさんが一人で座っているのが見えました。
ちょうどAさんの食事が運ばれてきたところだったのですが、私はそれを見て、思わず目を疑いました。
Aさんの前に置かれた品は、定食と……ビール瓶でした。なんとAさんは就業中にも関わらず、昼休みに飲酒していたのです。
幸い、Aさんはこちらに気づいていなかったので、私たちは店員に「すみません、混んでいるのでまた今度来ます」と謝って店を出ました。
私が「ねぇあれ、ビールだったよね!?」と他の子達に話しかけると、なんと私以外の3人は「Aさんが昼休憩の時に飲酒をしているのを見るのは、これが初めてじゃない」と言うのです。
「昼休みといえども、お酒飲むのはまずいんじゃないかな? しかもあんなに堂々と飲酒してると、いつかは上にバレると思うんだけど……」なんて思っていると、予感は的中。
その後、ビールを飲みながらお昼ご飯を食べている最中に会社の役員と鉢合わせ。1年更新の契約だったAさんは期間満了と共に会社を去ることになってしまいました。
いくら長く勤めている年長者といえども、社会人として、していい事と悪い事の区別はつけるべきだと思った出来事でした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。