夫婦のことは、当事者にしか分からないものです。夫婦の数だけ、適度な距離感や価値観もありますよね。今回は離婚をきっかけに夫との関係を見つめ直すことになった友人が、興味深いエピソードを聞かせてくれました。

意外な心地よさで……

それからというもの、不思議なことに私たちの関係は離婚前より良好になっていきました。
嫌い合って別れたわけではないので、物理的な距離ができたことで適度な距離感が保たれるようになったのかもしれません。

おかずを作りすぎてしまったら、「持って行ってあげようかな」と思い立ち、一緒に夕食を食べることも。
どちらかが風邪を引いて寝込んだ時には、様子を伺い、必要なものを差し入れ合うこともあります。まるで気心の知れた親友のような関係です。

離婚という選択をしたことは今でも間違いではなかったと思っています。
結婚生活では、お互いの存在が近すぎて息苦しさを感じていたのかもしれません。こうして適度な距離を保ちながら、気を遣わずに支え合う関係でいられる今のほうが、私たちには合っているのかも、と思います。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。