すべてのお客様に快適にご利用していただけるよう努めるスタッフにとって、お客様の節度ある行動や気遣いが染みるそうですが、なかには控えてほしい行動もあるようで……。
今回は、筆者の友人から聞いたお話をご紹介します。
レストランスタッフ
私は、某有名レストランチェーン店でホールスタッフとして働いています。
老若男女問わず様々なお客様が来店されるため、正直かなり多忙なお仕事。家に帰ったらすぐに寝てしまうような日もあります。
それでも、お客様の美味しそうな笑顔を見たり『ありがとうございました』との感謝の言葉を聞いたりするたびに、やりがいも感じられるお仕事です。
迷惑客
もちろん素敵なお客様もたくさん来店されますが、悲しいことになかには困ったお客様も。
たとえば、『ドリンクバーで何時間も居座る』『スタッフを見下して雑に扱う』お客様などは、対応に困ってしまいます。
悪意を持っているお客様には、こちらもほかのお客様の楽しい時間を奪わないために、それなりの対応を取ることに抵抗はありません。
でも、お客様がよかれと思って善意からしているであろう行動だと、なかなか直接『やめてほしい』とは伝えられず……。
その中でも、特に
「気持ちは嬉しいけれどやめて~!」
と思っていることがあります。
片付け
それは、空いたお皿のなかに使ったおしぼりや紙ナプキンを入れること。
お客様からすれば『早く片付けができるように』と私たちスタッフを気遣ってお皿を重ねゴミを入れてくれていることは理解しています。
また、お子様連れの場合、子どもがいたずらをしないようにとゴミをまとめてくれていることも分かるのです。
そもそも、ゴミをひとまとめにしてくれること自体は、サッと片づけられるのでありがたいのですが……。
お皿には入れないで!
しかし、店側の人間からすると、ゴミをお皿のなかに入れることは、少し困ってしまう行為。
実は、紙ナプキンやストローのゴミといった紙類はお皿に入れてしまうと、お皿に付いていた油でくっついてしまい、なかなか取れないことがあるのです!
その場合は水でふやかしたりスポンジで擦って取ったりと手間が増え、片付けに余計な時間がかかってしまうことも。
良かれと思ってやってくれているのでしょうし、お気持ちは大変嬉しいのですが、お皿の中にゴミは入れず、ゴミはゴミだけでまとめていただいた方が非常にありがたいです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。