よりよい生活を送ることができるよう、一人ひとりが立候補者の政策を知って投票に行くことが大切です。でも、なかには選挙を他人事のように考える人も……。
今回は、筆者の友人A子から聞いたお話をご紹介します。
選挙
これは、先日あった選挙でママ友にイラっとした出来事です。
私はその日、5歳と3歳の娘と一緒に選挙の投票に行く予定でした。
テレビでいろいろな番組が選挙を取り上げていたからか、娘たちも興味を持ったので『これをきっかけに少しずつでも政治に興味を持ってもらおう』とも考えていたのです。
でも、その前にスーパーに立ち寄ると、同い年のママ友B美とバッタリ遭遇。
話の流れでこの後の予定を聞かれたので伝えると、まさかの反応が!
投票しないの!?
「どうせ私たちが投票したところで何も変わらないよ」
「ていうか、A子さん選挙とか行っちゃうタイプなんだ!」
なんとB美、選挙に行かないどころか投票する私のことを馬鹿にしてきたのです。
さらに『誰を選ぶの?』『どの党がいいの?』と根掘り葉掘り尋問してくるB美。
『個人的なことだから』と私が言葉を濁すと、教えてくれないことに苛立ったのか顔をしかめっ面にして文句を言ってきたのです。
「どうせ誰選んでも同じなのに」
「教えてくれたっていいじゃん」
「はあ~今の生活は変わらないでしょ」
救世主
『なんでこんなにB美にいろいろ言われなきゃならないの?』とB美の態度にイラっとした私。
どうやってその場を逃れようか考えていると、私たちの話し声が大きかったのか、話が聞こえていた様子の50代くらいの女性が私に助け舟を出してくれたのです!
「日本は民主制だからこそ一人ひとりが投票する姿勢が大切よ」
「その一票で生活が変わるかもよ」
「誰に投票するかは個人の自由だからね」
女性に正論で諭されて『あ~確かに』と何も言えなくなったB美。
その姿を見てスカッとしました。
その後
それから『いろいろ個人的なこと聞いてごめんなさい』と私に謝罪してきたB美。
どうやら選挙に少し興味はあるものの、どうすればいいのか分からず困っていたとのことでした。
そこで、スマホで各党の政策やどう投票するのかを説明すると、真剣に聞いてくれたB美。
少し政治に興味を持ってくれたようで、その後家に投票に必要な書類を取りに帰り、一緒に投票しに行くことができました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。