誰もが時代に合わせて柔軟に価値観も変わっていけたらいいのですが、理解できずびっくりしてしまうこともあるようで……。
今回は、筆者の知人から聞いた、結婚にまつわるお話をどうぞ。
息子が結婚
半年ほど前、私の1人息子が結婚しました。
ずっと男子校に通い、卒業後は男性率の高いIT系の会社に勤めていた息子。
女性の影がこれまでまったく見えなかったので『私たちが亡くなったら息子は1人になってしまうのではないか』と不安視していた私と夫。
そんな矢先に息子から結婚の話を聞かされ、正直ホッとしました。
お嫁さんのA子さんは息子より5歳年下。
仕事先で出会ったようで、結婚報告で我が家を訪れたときにA子さんと初めて会いましたが、仲睦まじい2人の姿を見て一安心。
もちろん2人を祝福し、終始和やかなムードが漂っていたのですが、最後に何気なく聞いた質問の返答にびっくりしてしまいました……。
結婚式は挙げない
私「そういえば、結婚式はいつ?」
息子「俺たち挙げるつもりないよ」
私「えっ!?」
息子とA子さんの晴れ姿を楽しみにしていたのに『結婚式は挙げない』とさも当然のように告げられたのです。
「今の時代、結婚式挙げるのにも莫大なお金がかかるから」
「結婚式の代わりに新婚旅行費にしたり貯金に回したりしたいから」
そう淡々と話す息子でしたが、私も夫も古い考えの人なのでイマイチ理解できず。
「結婚式は挙げるものでしょう?」
「友達や会社の人も呼んで感謝を伝える場じゃないの?」
今どきの若者事情
すると、息子は笑って『今どきの若者は違うよ』と一言。
続けるようにA子さんも、
「私の友達も結婚式挙げていない子が多いです」
「ウエディングフォトって写真だけ撮るつもりです」
と最新の結婚式事情を教えてくれました。
2人から【結婚式を挙げるつもりはない】と断固たる意志を感じて、ようやく納得できました。
『今の若者は結婚式を挙げない夫婦が多いのね』と昔とは違う考え方を学べてよかったです。
ほかにも
さらに、A子さんは仕事上では、引き続き旧姓を使うつもりとも聞いて、もっと驚いた私たち。
私たちが若い頃は当たり前のように妻が夫の姓にするケースがほとんどだったからです。
『時代は変わっていくなあ』と心底驚きました。
【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。