ですが、年齢とキャリアにあぐらをかき、人の話を聞こうとしない大先輩は困ってしまいますよね。
これは筆者が介護士時代に経験した出来事です。
大ベテランの新人パート
私がパートの介護士として働いていた介護施設に、新人パートの介護士T恵が入ってきました。
70歳近いT恵は、私や他のパート職員よりも介護職のキャリアは長く、介護士としては大先輩です。
そんなT恵には困ったところがありました。
自己流の仕事はやめて
T恵は介護士としてはベテランであっても、私たちが働く介護施設では新人です。
当時40代だった私をはじめ、他のパート職員がここの施設の仕事の手順を教えようとしても
「私は私のやり方で何十年もやってきたんだから大丈夫!」
と聞く耳を持とうとしません。
介護施設のマニュアルに従わず、自己流のやり方で仕事を進めていってしまうのです。
その結果ミスが多く、私をはじめ他のパート職員でミスの後始末をしなければならず、仕事量がふえることになってしまいました。
だんだん現れてきたT恵の本性
T恵はというと、T恵のミスの後始末をしている私たちを尻目に、休憩時間になるとさっさといなくなってしまいます。
休憩時間が終わってもなかなか帰って来ないことが多く、私たちも困っていました。
最初のころはヤル気があるように見えたT恵でしたが、だんだん仕事の手を抜くようになったのです。
逆ギレするT恵
T恵は施設の管理職の前では熱心に仕事をしているフリをし、パートだけになると仕事をサボりだしました。
見るに見かねた私が
「サボっていないで仕事をしてください!」
と注意すると
「なんで年上でベテランの私が、年下のあんたの言うことを聞かなければいけないの!」
と逆ギレしたのです。
管理職に注意されてシュン
相手で仕事ぶりをかえるT恵の態度が、入居者の間でも話題になっていたそうです。
私とT恵とのやりとりをたまたま見ていた入居者が、施設の管理職にT恵の仕事ぶりを暴露!
T恵は施設の管理者から厳しく注意され、しぶしぶ態度を改めました。
経験に自信を持っていることはいいことですが、その経験と自分の年齢にあぐらをかいて、謙虚さを失ってはいけないと感じた出来事でした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。