筆者は小学生時代、母の意向でバレーボールクラブに在籍していました。
他のチームメイト達と上手くコミュニケーションが取れない私は、母に「バレーボールを辞めたい」と訴えますが、母は絶対に許しません。
そして私が大人になった時、このやり取りが思わぬ形で話題に上がるのでした。
今回は、そんな私の体験談を紹介しますね!

逃げることは悪いことじゃない

「そっか……。そうよね。あんたも辛いって言っていたのに、私はそれを無理強いさせちゃった。そっか、あんたもこんなに辛かったんだ」
母はそこで初めて「辛ければ、逃げることもまた必要」と悟ったようで、過去のことに対し、私に謝罪を始めました。

確かに何かを最後までやり通すことは立派です。
それでも本当に自分が辛いと感じたのなら、また別の道を探すこともまた生きる上で大切なことではないでしょうか?
周囲と自分を責めることなく、母にもまた自分に合った道を選んで欲しいと感じたエピソードなのでした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。