筆者の知人A子さんも、良好な関係を築こうとしていたのですが……!?
今回は、そんなまさかな体験談をご紹介します。
本当は娘を育ててみたかった
一人息子がいるA子さんのお話です。
A子さんは息子を立派に育て上げたのですが、一つだけ心残りがありました。
それは、どうしても「娘」を育ててみたかった、ということ。
二人目を授かろうと頑張りましたが、なかなか上手くいきませんでした。
結局二人目の妊娠は叶わず、息子に兄妹を作るという夢は潰えてしまいました。
しかし、そんなA子さんに転機が訪れたのです。
可愛い可愛い嫁にメロメロ♡
息子が年下の女性と結婚することになったのですが、お相手はなんとも可愛らしいお嬢さん!
礼儀正しく誠実な女性で、話しているのも楽しくて仕方がありません。
A子さんは息子の嫁のことをすぐに大好きになりました。
もともと女の子を育ててみたかったというのもあり、まさに我が娘のように扱っていました。
と言うよりかは、どちらかというと特別扱い。
A子さんは嫁を二人っきりのお出かけに誘っては、
「欲しいものない!? 買ってあげる!」
と、何かと買ってあげたり、実の息子よりVIP待遇な状態でした。
これはお互いにとって、非常に良い関係だとばかり思っていたのです。ところが……
私、何かしてしまったかしら?
嫁を遊びに誘っても徐々に遊んでくれなくなり、初めは忙しいのだろうと思っていました。
しかし、今まではすぐに返信が来ていたメールも、かなり遅くなっていき……。
「こちらが何かしてしまった?」と思うほど、何だか距離を感じるようになったのです。
そんな時に、突然息子から連絡が。
息子は、「母さん一体何を企んでるの? やっぱり老後のこと?」と怪訝な顔で尋ねてきたのです。
これは一体どういうことなのでしょうか?
し、失礼な! 心底可愛がっていたのに、ショックです!!!
実は、A子さんが嫁に尽くし過ぎたせいか、
「どうしてこんなによくしてくれるのだろう?」
と、嫁は不安を感じるようになっていったのです。
そしてこのことを、嫁の友人達に相談したようなのですが、
「老後の世話をしてもらうために、今あなたに恩を売っているのでは!?」
という結論が出たと言うのです。
A子さんは驚きのあまり一瞬パニックになりましたが、
「老後の資金は蓄えてるし、アンタ達の世話になる気はない!」
と、一蹴しましたが……。
良かれと思って本当に可愛がっていたのに、予想外の勘違いをされてなんだかショックでした。
まとめ
恋人同士でも、愛が重過ぎると喧嘩や別れの原因になりますよね。
可愛がるのは素晴らしい事ですが、相手が怪訝に思うほどというのは、いささか少しやり過ぎてしまったのかもしれません。
【体験者:50代・主婦、回答時期:2020年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。