しびれを切らしたパートさんたちが……
上司のその態度はLさんのみならず、他のパートさんにも同様でした。そのため、改善されない仕事内容に、パートさんが他の職場を探し始めて次々と辞めていったり、シフトを減らしていったりしていきました。
「一緒に働く人は最高なんだけどねぇ〜。やっぱりいくら言っても聞いてくれない社員さんは、ちょっとね……」と、みんな口を揃えて言うのです。
そして、徐々にLさんへ仕事のしわ寄せも来てしまいました。シフト希望を出しても、少し多めに入らされて、扶養内で働きたかったのにその扶養も外れてしまう勢いでした。「このシフトでは困ります!」と伝えると、「えーそれってー、あなたの感想?」と、またあのセリフを言ってきたのです。
流石のLさんもこれにはカチンときました。
そしてとうとう、Lさんもパートを辞めることにしました。「君に辞められたら困るよ!」と上司は言ってきましたが、「それってあなたの感想ですよね?」とLさんは言い返し、上司が唖然とした顔を横目に退職していきました。
その3週間後に無事退職し、他のパート先へ移ったのでした。
上司にも悪気はなかったのかもしれませんが、もう少し人の話に耳を傾けてほしかったですよね。前職で知り合ったパート仲間とはいまだに飲み会をするような仲で、良き仲間に出会えたことだけは感謝しているLさんなのでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。