まるで親しい友人のような関係で仲良くする親子も増えていますが、姑と嫁という関係だとなかなか難しいことも多いようです。今回は、最近息子が結婚したという知人女性から、嫁姑関係に悩むエピソードを聞きました。

息子が結婚

私の息子は20代後半で、かねてからお付き合いしていた女性と半年ほど前に結婚しました。お相手は息子と同い年のA子さんです。

以前、すでに子どもが結婚した友人から「いまどきの嫁姑は友達のように付き合うものよ」と聞き、「今はそういうものなのか……」と思った私は、頑張って令和に見合った嫁姑関係を築こうと決意しました。

上手くいかずヘトヘトに

そこで、結婚後しばらくはA子さんの趣味に合わせたり、食事に誘ったりしていましたが、なんとなく気詰まりしてしまい、帰ってくるとヘトヘトに。
A子さんはとても良い人なのですが、お互いに気を遣いすぎてしまい、心から楽しめないでいました。
それでも、「友達のような義母」になりたくて頑張っていたのですが……。

娘の言葉にハッとして

そんなある日、隣の市に住んでいる実の娘が帰省しました。
娘に「お母さんどうしたの? なんだか疲れてない?」と聞かれ、ついついA子さんとの関係に悩んでいることを打ち明けると、なんと娘は「そんなの無理に決まってるじゃん」と一刀両断!

最初は「えー! そんなこと言わないでよ……」と驚きましたが、続けて娘から「年齢も、育ってきた環境も違うんだから、いきなり友達は無理だよ。それに、友達ってなろうと思ってなるものじゃないでしょ。向こうだって義母に友達になろうとか言われたら戸惑うよ」と言われ、納得。

よそはよそ、うちはうち

それからは、A子さんの誘いも「それは若い人向けだから夫婦水入らずで行ってらっしゃいよ」と無理せず適度に断ったり、こちらから誘う回数も控えめにするようにしました。

すると、無理がなくなった分、頑張って会っていたときよりもお互い気楽に話せるようになり、良い距離感でお付き合いできるようになってきたのです。

よそはよそ、うちはうち。無理に友達のように付き合わなくてもいいんだと思えた出来事でした。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。