もし、その癒しの行為が行き過ぎて、思いもよらない病気を引き起こしてしまったら!?
今回は、癒しの習慣が原因で、思わぬトラブルに見舞われたA子の体験をご紹介します。
日に日に痛みが増し、耳の中に強い違和感を覚えるように──。
それでも耳かきが止められないA子は、痛みを我慢しながら耳掃除を続けました。
そんなある日、耳を綿棒で掃除していた際、綿棒から異臭が!
「何か、おかしい」と思ったのも束の間、翌日A子は高熱に襲われ、動けなくなってしまいました。
友人に相談すると「耳鼻科に行ったほうがいい」と勧められ、ようやくA子は病院を受診することに。
診断は「耳のカビ」と「中耳炎」
耳鼻科での診察の結果、A子の耳には「外耳道真菌症」、つまり耳の中にカビが発生していると判明。
医師によると、耳のカビは耳掃除のやり過ぎが原因となることが多いそうです。
耳かきを頻繁にすることで耳の皮膚が傷つき、そこから菌が入り込んだのが原因だろうとのことでした。
更に、A子の疲労と寝不足による免疫力の低下が重なり、「大人の中耳炎」まで併発していたのです。
A子は「中耳炎は子どもがなる病気」と思い込んでいたため、自分がかかるとは夢にも思っていませんでした。
医師の話では、大人の中耳炎は重症化すると難聴になることもあるのだそう。
さらに、耳かきは頻繁にする必要はなく、月に1回程度でも十分とアドバイスを受けました。
耳掃除もほどほどに
この一件をきっかけに、A子はこれまで集めていた大量の耳かきを処分することを決意。
手元に残したのは、お気に入りの数本だけ。
今後は「耳掃除は必要以上にしない」と心に決め、頻度を大幅に減らすことにしたそうです。
A子にとって耳かきは、忙しい毎日の中で心を癒す時間でしたが、やりすぎは禁物。
適度なケアを心がけることが大切ですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。