いつまでも若い時のままの気分でいると、身体が思わぬSOSを出すことも。今回は筆者が友人から聞いた、飲み会好きの義兄(離婚歴あり)の話を紹介します。ハメを外しすぎたアラフォー独身義兄に降りかかった災難とは?

義実家で偉そうにしている“出戻り”義兄は、飲み会や合コンが大好き

私は中学生の息子2人と旦那と4人で暮らす30代のパート主婦です。車で2時間ほどのところに旦那の実家があり、お盆と正月には必ず家族で顔を出しています。

義実家には義両親と、40代前半の義兄が住んでいます。義兄は以前、妻子ある身だったのですが、浮気がバレて離婚し、毎月の養育費と慰謝料を捻出するために、数年前から実家に住まわせてもらっていました。

しかし、いわゆる「出戻り」の立場にもかかわらず、義兄は義実家で王様のように振る舞い、義両親に生活費すら渡していないとのこと。

さらに弟である旦那を「お前、子供のころからどんくさいんだよなぁ」と馬鹿にしたり、「俺の酒を買ってこいよ!」とパシリ扱いしたりするので、私は昔から義兄が苦手でした。

ある年のお盆、義実家に出向いた時のことです。義兄が妙に機嫌が良かったため、「何かあったんですか?」と聞いてみると、「今夜は会社の後輩が主催の合コンに行くんだ」とのこと。

義兄は昔から合コンや飲み会が大好き。一緒に参加する後輩たちは全員20代とのことですが、義兄は「俺、実年齢より若いって言われるし♪ むしろ一緒に行くメンバーの中じゃ一番イケてるから!」と全然気にしていない様子。

私としては正直、義兄がいない方が居心地が良いので、適当に話を合わせて、笑顔で送り出しました。

義兄はその日、深夜まで飲み明かし、私たちがとっくに寝ている時間に帰ってきました。合コンがそうとう楽しかったようです。

しかし、その飲み会が原因で、義兄は思わぬ災難に見舞われてしまったのです。

飲み会の翌日、義兄の身体に異変が。二日酔いかと思いきや、病状は悪化し……

次の日、昼食の準備をしていると、真っ青な顔をした義兄が、お腹を押さえながらリビングにやって来ました。

最初はお酒を飲みすぎたことで『二日酔い』になっているだけかと思ったのですが、「背中とみぞおちが痛い……」と、とても苦しそうです。

義兄はキッチンで水だけ飲んで、また部屋にこもってしまいました。そして夕方、私たちが帰る時間になっても、義兄が部屋から出てくることはありませんでした。

そのまま義両親に別れを告げ、帰路についた私たちでしたが、数日後、義母からの電話で、衝撃的な事実を知ることに。

部屋で寝込んでいた義兄は、それから2日経っても症状が回復することはなく、ついに病院に行ったそうです。

すると、医者から告げられた診断結果は「すい炎」。大量のアルコールを一気に飲みすぎたせいで、すい臓が炎症を起こしてしまっていたとのこと。

医者からは、「アルコールが原因のすい炎は若い人もなることはあるが、加齢によってかかりやすくなる病気だ」と言われたそうです。

「俺は若く見られる!」とあれだけ豪語していた義兄も「若い時はもっとたくさんの酒を飲んでも、全く問題なかったのに」とかなりショックを受けていたそうです。

「気持ちは若くいてもいいけれど、身体は年を重ねていることを忘れてはいけないな」と感じた出来事でした。

ちなみに義兄はすい炎の時の痛みが相当キツかったらしく、それ以降、羽目をはずすほどお酒を飲むことは無くなったそうです。

【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。