これは実際に私が体験した話です。
私は独身時代、料理教室に通っており、イベントごとのレシピをたくさん持っていました。ある年の年末、姑からリクエストを受け、お節を手作りすることになったのですが……。

迎えた元旦

元旦、姑はお薬が効いたのか起き上がることができるようになりましたが、大事をとってお節は食べず、煮物とうどんを食べてもらうことに。
舅と夫と私でお節を食べました。

午後には帰省したという夫の友達も遊びに来たので、姑の提案で私のお節をふるまうことに。
手作りのお節だと言うと驚いて褒めてくれたので、頑張ってよかったなと嬉しい気持ちになったのでした。

元気になった姑

姑の体調も良くなってきたので、残ったお節と姑のための食事を用意し、私たちは私の実家へ1泊。
翌日、義実家へ戻ると姑はすっかり元気になっており、作り置きの食事もなくなっていました。
片付けをしてお重を車に乗せていると、舅に改めてお礼を言われました。
しかし、姑はそれが気に入らなかったのかもしれません。

「体調が悪かったので、いろいろしてくれて助かったよ。でも私は食べてないから、お節がどんな味だったかわからないわ。ちゃんとできてたのかしらね」

体調が戻ったら口も元気になったようで、そんな言葉を言い放つ姑。

翌年、自分の発言を忘れた姑に手作りお節のリクエストをされましたが、作っても作らなくても嫌味を言うのなら、作らない方がまし! と思った私は以後、義実家にお節を持っていくのをやめました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。