姑一強! 地獄の我が家
同居する姑の嫌味や意地悪な言動に本気で悩んでいた私。
元々結婚する前から義母の支配下にあったような家庭で、義父は空気のよう。
旦那に相談するも受け流され、もうやっていけないかもしれないと真剣に考えていました。
私たち夫婦には5歳になったばかりの息子がいます。
イヤイヤ期からなかなか抜け出せず、息子がヤダヤダ言い始めると「いつになったらイヤイヤ期が終わるのかなぁ」などと旦那ともよく話していました。
食事時に始まった嫁いびり
そんなある日、私と息子、義母と義父が家にいました。
私がご飯を作っていると、
義母「今日も肉なの!? もう少しバランスを考えて作って欲しいわ~。」
といつもの嫌味が始まりました。
私「すみません。明日は魚なので」
義母「じゃあ今日魚にしてちょうだいよ! 今から変えてちょうだい!」
私「すみません……もうすぐ出来てしまうので今日は無理です。」
義母「まったく! 気が利かないうえに、融通も利かないの!?」
とガミガミと捲し立てるように嫌味を言い始めたのです。
もう限界だ、もう我慢するのはやめよう!
と思った次の瞬間!
息子よ、ナイス!
息子「ばあばイヤイヤ期なの?」
義母「へ?」
一瞬空気が凍りついたかと思った次の瞬間、義母は顔を真っ赤にして目の前にあったお茶を飲み始めました。
今までずっと黙っていた義父もその光景をみて、「母さんも今までやり過ぎたんじゃないか」と言ってくれたのです。
今まで家族全員が義母の支配下にあったような環境を、息子の一言が動かしてくれたのです。
息子は「イヤイヤ期」の話も「義母の意地悪」も聞いてないようで全て聞いていたんですね。
それからというもの、息子に「イヤイヤ期」と言われたのがよっぽど恥ずかしかったのか、嫌味も意地悪も激減し、義父や夫、そして私も少しずつですが義母に言い返せるようになりました。
今では家の雰囲気もだいぶ良くなり、そのきっかけを与えてくれた息子に本当に感謝しています。
一生分の親孝行をしてくれたと思っています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。