結婚をすると、義母だけではなく義姉や義妹に悩まされているというのもよく聞く話です。
これは、筆者の友人が実際に体験した、とんでもない義姉の恐ろしい話です。

甥を溺愛しすぎる義姉

結婚して4年、現在旦那と2歳になる息子のそうた(仮名)と3人で、旦那の実家の近所に住んでいるのですが、義実家には少し年の離れたまだ未婚の義姉(40歳)が同居しています。
義両親とはそれなりに上手くやっていて、義実家が近くてもそれほどストレスはなかったのですが、その同居している義姉がとんでもない人だったのです。

義姉は未婚ということもあり、息子が生まれるとまるで我が子のように可愛がり、仕事が休みのたびに家に入り浸るようになったのです。
最初のうちは私も面倒を見てくれていることをありがたく思っていたのですが、あまりにも頻繁に来るので正直わずらわしく感じていました。

我が家で、事件発生!?

事件は息子が喋り始めるようになった2歳手前頃に起きたのです……。
その日、私はスーパーに買い物に行き家に戻ると、義姉が遊びに来ていて、旦那と一緒に息子と遊んでくれていました。
私は買ってきたものを冷蔵庫にしまいながらなんとなく様子を伺っていたのですが、次の瞬間耳を疑うような会話が聞こえて来たのです。

「そうた~。ママにそれちょうだい♡」

私のことかと思い振り返ったのですが、どうやらそうではない様子。
息子と義姉のやりとりを見ていると

「そうた! ママが抱っこしてあげよっか♡」

と言っておもむろに息子を抱き上げたのです。

あまりの衝撃に何も言うことができず、その日はそのまま義姉は帰っていきました。
主人にいつから義姉は自分のことを「ママ」と呼ばせているのか聞いたところ、そうたのおしゃべりが始まったころだと言っていて、どうやら前から知っていたようなのです。

味方してくれない夫にも大爆発!

「姉ちゃんも子どもがいないんだからさみしいんだよ。そんなに目くじらを立てなくてもいいじゃないか」とまさかの義姉の味方をはじめたので、私は大爆発!!

すぐに義母に連絡して、今日目撃した一部始終を冷静に話しました。
すると義母は私の話をとても親身になって聞いて理解してくれ、母親にとって自分以外の人のことをママと呼ばれたらどれだけ嫌な気持ちになるかを義姉に説明してくれたのです。
義姉もそこまで深く考えてはおらず悪気はなかったようで、後日私に謝罪してくれました。

それ以降自分のことをママと呼ぶことはなくなり、今は自分で考えた可愛いあだ名で呼ばせています。
現在もあいかわらず息子のことは溺愛していますが、どうやら義姉には彼氏ができ結婚の話も出ているようで、我が家に来る頻度もだいぶ減りました。

今回は、義姉にも悪気はなかったですし、息子が完全に義姉を「ママ」と呼び始める前に阻止できたから良かったのですが、気付くのが遅かったら……と考えるとゾッとしてしまうような出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。