怪我や病気で入院することは誰にだってあるもの。でも、本人が公言していないのに、根掘り葉掘り相手に聞くのも考えものです。誰にも知られたくなかった入院を、授業参観の場で大声で聞いてきた人がいて……。そんな話を友人が教えてくれました。
無神経な保護者に冷静な対応
するとAさんは続けて「ねぇ、何の病気? うちの子が気になって何度も聞いてきて困るんだけど」と言ってきたのです。
私は「この状況のほうが困るんだけど」という気持ちでいっぱい。「おたくのお子さんの疑問には適当に答えておけばいいって。本人が嫌がってるのに病名聞いてくるってなんなの……」という状態。
本人が言いたがらないのに、病気のことを根掘り葉掘り聞くというのは本当にナンセンス。プライバシーに土足で踏み込んでくるような配慮の欠けた保護者とは関わりたくないと思ってしまいました。
私は「お子さんの心配りに感謝します。今は元気です」と笑顔で答え、その場を離れたのでした。
その後、Aさんとお子さんの間でどんな話になったかは知りませんが、もう私の病気のことについて聞いてくることはありませんでした。
【体験者:50代・会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。