学生時代の友人グループ
私が学生時代に仲良くなった4~5人のグループがあります。そのグループのメンバーとは大人になって就職したり、結婚したり、引っ越したり、さまざまな変化があっても、いまも仲良くしています。
そのグループのなかのA子とは、とくに大人になってからも親交が深く、一緒に婚活に励んでいました!
A子とは一緒に合コンに参加したり、出会った人との出来事を相談したり、まさに同志といった感じの関係を築いています。
そして私はついに昨年結婚しました。A子はまだ婚活がうまくいっていなかったのですが、私の結婚を自分のことかのように喜んでくれました。
BBQ
ある日、仲良しメンバーのグループラインで、B美からBBQのお誘いがありました。
B美は結婚していて、子どももいます。今回、夢のマイホームを購入したということで、自宅でBBQを開催しないかと提案してくれました。
当日は子どもや旦那さんもいるようで「よかったらみんなも家族で参加してね。」と。
そのため私も旦那と参加することをグループラインで伝え、みんなの家族に会えることや旦那を紹介できることを楽しみにしていました。
独身の気持ち
本来はA子もB美の自宅でおこなわれるBBQに参加予定だったのですが、急遽来られなくなってしまったと聞きました。
残念には思ったもののあまり深くは考えず、ほかの参加メンバーでBBQを楽しみました。
後日、A子と2人で会う機会がありその日の不参加の理由を聞いたのですが……。
「みんなが旦那や子どもを連れて参加するなか、婚活がうまくいっていない自分がみじめに感じてしまいそうで、せっかくの場を楽しめないと思ったから行けなかったの。」
私はA子と一緒に婚活をしてきて、誰よりもA子の気持ちを知っていたはずなのに、自分の環境が変わったことでA子の気持ちにまったく気がついていませんでした。
自分の立場や環境が変わっても、人の気持ちに寄り添える人間でありたいと猛省しました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。