これは筆者の友人A子が体験した話です。A子の夫Bさんには、ちょっと変わったこだわりがありました。それは「絶対に自分で何でも修理する」というもの。しかし、Bさんの技術は未熟で、家の中のものは次々と壊れていく始末。ついには大事な家財まで壊され、A子の我慢は限界に。ある日、A子が決意した行動が、夫の意識を変えるきっかけとなりました。

「なんでも自分で直せる!」夫の自信満々のDIY

Bさんは昔からDIYが趣味で、「家の中の修理は業者を呼ばず、自分でやるべきだ」という考えを持っていました。蛇口の水漏れや家具の組み立てはもちろん、エアコンの修理や壁の塗り直しまで、すべてBさんが手掛けるのです。
しかし、残念ながらBさんの技術は未熟で、直したはずのものが次々と故障していく事態に。A子は夫の努力を認めつつも、その結果にイライラが募っていきました。

大事な家具が壊れた日、A子の怒りが爆発

ある日、BさんはついにA子が大事にしていた祖母の形見の食器棚を修理しようと手をつけました。しかし、結果は惨憺たるもので、食器棚は元に戻らず、むしろさらにひどい状態に。これまでなんとか耐えてきたA子の怒りがこの瞬間爆発。「いい加減にして! 修理が必要なものはプロに頼んでよ!」と強く言い放ちました。

A子の驚きの反撃策

A子はBさんに「もう一度でも修理を失敗したら、全部プロにお願いするからね!」と宣言しました。さらにA子はこっそり、プロの修理業者を手配し、Bさんが修理しきれなかった箇所を直してもらうことに。業者が手際よく直していく姿を目の当たりにしたBさんは、ようやく自分の限界に気づき、「もう無理に自分でやらない」と約束するようになりました。

夫婦の新たなルール

その後、BさんはDIYへのこだわりを少しずつ手放し、必要なときには業者を呼ぶようになりました。A子も、Bさんが得意な範囲で楽しめるDIYだけをさせ、無理な修理には手を出さないように見守ることに。こうして家庭内の雰囲気は改善され、夫婦で協力し合いながら家を保つ新たなルールができました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。