「あの案件」「この間のあれ」など、仕事中に指示語が使われることは少なくありません。指示語が指す内容がわかれば問題ありませんが、わからないとトラブルが起きてしまうことも……。今回は私が職場で経験したエピソードをご紹介します。
「あれ」の内容がようやく判明
結局、上司と連絡がついたのは15時頃。
「今朝のあれって何ですか!?」と上司に尋ねると、上司は「え? 何?」と戸惑った様子です。「いや、LINEで業務連絡をされましたよね?」と事情を説明すると、驚きの真相が明かされたのです。
一通り話を聞いた上司は、「ごめん、それ妻に送ろうとしたやつだ」と一言。
部下への業務連絡ではなく、奥さまへのLINEの誤送信だったことが判明したのです。
人騒がせすぎる!
誰にでも間違いはありますが、まさかの誤爆に、部下たち一同はホッと一安心。
でもそのあとすぐに「人騒がせすぎるわ!」と怒りがわいてきました。
職場を混乱の渦に巻き込んだ上司は、そのお詫びとして部下が希望するお土産をポケットマネーで買ってくれることに。
「あれが食べたい!」「これも良くない?」と普段はおねだりできない豪華なお土産を物色する部下たちに、上司はがっくり。
誤送信が原因で、手痛い出費をすることになりました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2023年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。