一念発起して婚活をスタート
A子は30代の未婚女性。
周囲が次々に結婚していくことに焦りを感じ、婚活を始めることにしました。
控えめな性格のA子は、これまで気になる男性がいてもアプローチできずチャンスを逃していました。
でも、待っているだけでは婚活は成功しません。
A子は一念発起し、積極的な行動をとるように心がけたのです。
A子は婚活パーティーで気になる男性に出会うことができ、連絡先の交換も無事に成功しました。
婚活パーティーの後は、早めに行動するのがポイント。人気のお相手は他の女性に奪われてしまいます。
A子は、婚活パーティー後すぐに彼にLINEでデートのお誘いをすることにしました。
「先日婚活パーティーでお話したA子です。
楽しい時間が過ごせたので、またお会いできたら嬉しいです♡
B男さんがお好きとおっしゃっていたお魚がおいしいお店を知ってるので、一緒にお食事に行きませんか?」
これまで待ちの姿勢で恋愛してきたA子にとっては、攻めた内容のメッセージです。
いい返事がきますように!
そう願いながらスマホの画面に目を向けると、A子はある違和感に気付きました。
まさかの上司に誤爆!
B男に送ったつもりでしたが、なんと送信先には職場の上司C男の名前が!
上司へのまさかの送信ミスにA子は血の気が引き、浮かれ気分が一瞬で吹っ飛んでいきました。
B男に送信する直前に、C男と仕事のやりとりをしていたことが誤送信の原因。
C男とのトーク画面がそのままになっていることに気付かず、B男へのメッセージを入力してしまったのです。
A子は送信取消をしようとスマホを手に取りましたが、メッセージには「既読」がついていました。
できる上司は仕事が早い。
婚活相手へのメッセージを読まれてしまったのです。
上司よ頼む、スルーして!
C男は40代の既婚男性で、お堅い性格をしています。
A子のLINE内容を面白半分に周囲に言いふらすような人ではないけれど、仕事中に雑談したり、派手な服装で出勤したりする部下には、きっちり注意をするタイプ。
A子は恥ずかしい気持ちもありましたが、「浮ついている」「不注意だ」と叱られる不安も抱きました。
どう言い訳したらいいの?!
何事もなかったかのようにスルーしてくれないかな。
スマホを手に固まっていたA子のもとに、1通のメッセージが届きました。
送信元はC男です。
やっぱりできる上司は仕事が早い。
即レスしてきたのです。
震えながらメッセージを確認すると、そこには……。
上司からのメッセージとは?
「A子さんは美人だし気立てもいいし、きっといい人と結婚できますよ。
デート頑張って!」
C男から送られてきたのは、励ましのメッセージでした。
しかも、C男が普段は使わない絵文字つき。
バカにされるのは腹が立つけれど、あたたかいメッセージも逆にキツい!
いい上司なんだけど! いい上司だとわかってるけど!
優しさからLINEを返してきてくれたのだと思いますが、そこは大人な対応でスルーしてほしかった……。
大ダメージを食らったA子は、恥ずかしさのあまり、しばらくベッドの上でのたうち回ったそうです。
皆様も誤送信にはくれぐれもご注意を!
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2023年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。