久しぶりに友人A子から連絡があり喜んでいたのもつかの間、実際に会ってみたら、生後四か月の赤ちゃんを置いて、合コン三昧していると言うではありませんか! 友人A子に絶句した、筆者の体験談です。

「それでね、子供のためにも早くお父さんを探したくて。最近は毎日合コンしてるんだ」
「毎日? ということは、その間赤ちゃんは親御さんがみてくれているの?」
戸惑う私に、彼女は「ううん! ひとりでお留守番。いい子だから大丈夫なの♪ 」とすまし顔。

「正気!? 事故が起きたらどうするの!?」
本当に恐ろしくなりました。彼女が家を出てから、もう3時間は経っているでしょう。
「今すぐ帰らなきゃ!」と焦る私に反して「あはは、大丈夫だよ~!」と笑うA子。
こんな人がお母さんなの? 私は、赤ちゃんのことが心配でたまりませんでした。

ネグレクトの通報

心配していたのは、私だけではなかったようです。
その後、彼女は近所の住人から何回もネグレクトを通報され、事態はかなりおおごとに。
指導が入った末、赤ちゃんはひとまず田舎のご両親に預け、A子自身は東京で生活を立て直すことになりました。
可愛がってはいたようで、実の子と会えなくなったA子の落ち込みようはひどく、痛々しくはありましたが、赤ちゃんの安全を考えると、通報されたのは幸いだったと思わざるを得ませんでした。

その後

彼女は今、オフィスの清掃員として仕事に励み、毎月実家の我が子宛に養育費を送っています。
子育てには経済的・精神的余裕がどうしても不可欠。それを男性に期待するのではなく、自分自身が自立し、生活の基盤を整えなければいけないことに気づいたのだと思います。
彼女には頼れる実家があったことが救いでしたが、そうでない家庭も多くあるだろうと思うと、やりきれないような気持ちになります。

【体験者:30代・女性経営者、回答時期:2024年1月】

※本記事は、執筆ライターが体験した実話です。個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。