食べ物への執着
私の夫は、食べ物に対する執着がとても強い人です。
毎日冷蔵庫の中身をチェックし、新しく買い足したものなどを確認。
仕事に行く時には「今日の夕飯なに?」と必ず聞いてくるような人です。
私には食べ盛りの息子が2人いるので、冷蔵庫の中には息子たちから買い物を頼まれたものなどもあります。
しかし、夫は家族用にと買ったものでも「自分の物」という意識が強く、息子たちとトラブルになることが多々あり、私は正直ウンザリしていました。
乳酸菌飲料
ある時、スーパーで息子たちの大好きな乳酸菌飲料が特売されていたため、1リットルのパックを1本購入。
みんなで飲めば良いと思い、冷蔵庫へ入れておきました。
夜勤の仕事へ行く前に冷蔵庫をチェックした夫は、乳酸菌飲料があることを確認し、「あ、俺これ好きなんだよね♡」と言いながら仕事へ。
その後、息子たちが学校から帰ってくると、やはり大好きな乳酸菌飲料を飲みたいと言い出しました。
「パパも飲みたいって言ってたから取っておいてね。」と声を掛けたので、長男がちょうど3等分し、夫の分は残しておいたのです。
ブチギレ
次の日の朝、帰宅後に夫がいつものように冷蔵庫を開けると、乳酸菌飲料のパックを取って「ちょっとしかないじゃないか!」といきなりブチギレました。
それを聞いた長男が「パパの分残してあるでしょ?」と言ったのですが「これっぽっちじゃ飲んだ気がしないだろ!」と収まらず、大喧嘩に発展してしまったのです。
私が確認したところ、ちょっとしかないというわけではなく、ただ単に1リットルを3等分した状態。
何をそんなに怒るのか、意味が分かりませんでした。
解決策?
夫は怒った口調で「今度から1人1本買ってきて! 名前書いておくから。」と彼なりの解決策を提示しました。
息子たちは夫の様子を見て「パパ凄いね。」とドン引き。
私たちが呆れていることに気付いてもなお不機嫌だった夫は、「今度から3本買ってきてね!」と言い残し、自分の部屋に入って行きました。
よほど飲みたかったのかもしれませんが、超高級品などならまだしも、セールで買ってきた乳酸菌飲料にそこまで怒るとは……。
あまりの意地汚さ、子どものような態度に呆れ果てた私は、それからその乳酸菌飲料は買わないようにしました。
食べ物に苦労したわけでもないのに、息子たちと大喧嘩になるのは、本当に勘弁してほしいです。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。