イジメによる不登校は、なかなか問題が解決しないものです。筆者の友人・Hは娘さんの不登校に悩んでいました。役員として出席した保護者会では、子どもの世界と同じ現象が……。Hに聞いたエピソードをご紹介します。

加害者側

すると、その様子を近くで見ていた一緒に役員をやっているママ友のSさんが助け舟を出してくれました。

「そういう勝手なことは言わない方が良いんじゃない?」

私はそのまま話を終わらせたかったのですが、その保護者たちはさらに口々に文句を言い出しました。
Sさんは呆れたように笑い、彼女たちに向かって一言、「そういう態度ってことは……あぁ、あなたたちも加害者側に近い人間ってことね。」と言ってくれたのです!

きっかけ

確かに、勝手な憶測で人のことを悪く言うことはイジメと同じです。
Sさんにやり込められた保護者たちは、心配して言ってくれていたのかもしれませんが、気まずそうにその場からいなくなり、私はホッとしてSさんにお礼を言いました。

「言いたい奴らには言わせておけばいいよ。でもたまにはガツンと言わないとね!」と笑ったSさん。
その後、娘も少しずつ学校へ行けるようになったのですが、力を貸してくれたのはSさんの娘さんでした。
SさんにもSさんの娘さんにも、とても感謝しています。

【体験者:40代女性・パート、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。