イジメによる不登校は、なかなか問題が解決しないものです。筆者の友人・Hは娘さんの不登校に悩んでいました。役員として出席した保護者会では、子どもの世界と同じ現象が……。Hに聞いたエピソードをご紹介します。
不登校
私の娘は、中学校1年生の夏頃からイジメが原因で不登校になってしまいました。
朝になると「お腹が痛い。」「頭が痛い。」と言って、休むようになったのですが、ついにある時「イジメられてるから学校に行きたくない。」と打ち明けてくれたのです。
学校側とさまざまな話し合いをしたのですが、具体的な解決策はないまま。
そんな状態でしたが、私は入学時にPTAの役員になっていたため、役員の活動は継続して行っていました。
同じ現象
ある時、保護者会が開催されることになり、私も役員として出席しました。
すると、娘の不登校を知って様子を探りたい数人の保護者が、私に話しかけてきたのです。
「ねぇねぇ、Mちゃん(娘)は何で学校休んでるの?」「部活でイジメがあったって本当?」「加害者の名前は聞いてる?」などと興味本位で探りを入れてきました。
私はうんざりして「あまり家では話してくれないのよ。」とごまかしたのですが、「TちゃんとかRちゃんじゃないの? 意地悪しそうじゃない!」「何かうちの子も言ってた! あの子たちには近づかない方が良いらしいよ。」「Mちゃんも何かしちゃったんじゃない? そうじゃなかったら、そこまでイジメられないでしょ?」などと勝手なことばかり言い出したのです。