小さな子どもを連れてのお出掛けは、ただでさえ大変なものです。自分の子どもだけでも精一杯なのに、よその家庭の子どもまで押し付けられては困ってしまいますよね。今回は友人が放置子問題に直面したエピソードをお届けします。

学校行事で放置ママに遭遇

先日、小学生の息子の図工展に、3歳の下の子を連れて行った時のことです。
会場でY美というママ友とばったり会いました。彼女はいつも子どもを放置気味なことで有名で、この日も例に漏れず、下の子をほったらかしにして会場を歩き回っているようでした。

すると、母親にかまってもらえないY美の子どもが、私に助けを求めるように近寄ってきてしまいました。結果的に、私は幼い子ども2人の世話を1人で引き受ける羽目に……。

「危ない!」目を離せない子どもにハラハラ

しかも、Y美の子どもはなかなかのやんちゃ盛り。走り回って作品にぶつかりそうになったり、大きな声を出したりと、ハラハラさせられる場面の連続です。

それなのに、Y美は我関せずという感じで、自分の子どもの作品の写真を撮ったりスマホをいじったりしています。
もちろん私は2人の子どもに振り回され、ろくに作品を見ることもできませんでした。

まさかの言葉に募るイライラ

「もう少し静かにしようね」「危ないから離れてね」と子どもたちに声を掛けながら、なんとか場を収めようとする私。
最初は静かに作品を見ていたはずの我が子まで、Y美の子どもの影響を受けて、大きな声で話したり走ったり動き回ったりしはじめました。

するとY美はそんな子どもたちの様子を見て、「あなたの子、ちょっと落ち着きなさすぎじゃない?(笑)」とまさかの言葉を投げつけてきたのです!

そして、特に謝罪も感謝もなく、また作品鑑賞に戻ってしまいました。

先生の対応でスカッと!

その後、監督係の先生がやってきて「子どもさん見ておきますよ」と言ってくれたのですが、なんとかY美を反省させたいと思った私は、つい「こちらのお子さんは私の子どもではないんです」と告げ口をしてしまいました。

すると先生は、大声で「この子の保護者の方、いらっしゃいますかー?!」とアナウンス!
会場中に響き渡る声に、Y美は慌てて戻ってきて、すぐに子どもを連れてそそくさと会場を後にしました。周りの視線が自分に集中して、さすがに恥ずかしかったようです。

まとめ

「ちょっとやりすぎたかな?」と、自問自答しながらも、私の心はスッキリしていました。
この出来事をきっかけに、誰かの優しさに甘えて当然と考えるのではなく、最低限のマナーを守るということを、Y美が心掛けてくれるといいのですが……。
私自身も、周囲への配慮を忘れずにいたいと思った出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。