親になって、子どもに教えられることの多さに気付くことはありませんか? 筆者の友人・Oはシングルマザーとして孤軍奮闘していましたが、あることがきっかけで子どもたちとの関係にヒビが入ってしまいます。Oが子どもたちに責められた出来事をご紹介しましょう。

不倫

娘たちが高校生になる頃、私はいろいろと相談に乗ってもらっていた勤務先の上司と付き合うようになりました。
ただ、この上司は既婚者だったため、実は不倫。
娘たちも最初は「彼氏ができた!」と応援してくれていましたが、相手の男性に妻子がいることを知った瞬間に猛反発!
今まで娘たちは、家のことや自分たちの身の回りのことで私を助けてくれていたのですが、そんな娘たちの反抗期に拍車をかけてしまった状態になってしまったのです。

私と言い合いになることが多く、Aには「ママは正しいことをする人だと思ってた。不倫なんて最低!」と言われました。
Yも「ママが1人で頑張ってたから私たちもいろいろ我慢してきたのに、ママが勝手なことをするなら私たちも好きなことをする!」と激怒。
その後、娘たちはバイト漬けの生活になり、私とほとんど顔を合わせないようになってしまいました。

別れ

娘たちとの関係に悩んだ私は、付き合っていた上司にこのことを相談しました。
すると「もう高校生なんだから良いだろう?」「放っておけば良いよ。」など、あまり親身になって考えてくれないことがわかり、私は一気に冷めてしまったのです。

もともと不倫……いつかは別れる時が来ると思っていたので、これを機に別れる決心をしました。

その頃ちょうど娘たちと顔を合わせるタイミングがあったので、私は事情を説明。
すると、娘たちも態度を軟化させ「ママ、やっぱり不倫は良くないよ。」「いくら好きだからって相手はきちんと選ぶべきだと思う。」と言われてしまいました。

私は人として間違ったことをした自分が、とても恥ずかしかったです。
これからは、娘たちにとって恥ずかしくない母親でいようと肝に銘じて生活しています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。