出会い
20歳のころに入社した会社は女性ばかりの職場でした。たくさんの同性の同僚とともに仕事をしていたのですが、今回お話するのはそこで出会った8歳年上の同僚Aさんとの出来事です。
20歳のころの私からすると28歳のAさんはかなり大人のお姉さんだったのですが、初めて会ったときから年齢差を忘れてしまうほど気が合い、意気投合しました。
それからお互いにその職場は辞めてしまったのですが、現在もAさんとの仲は続いており、旅行に出かけたり、ランチやディナーに行ったり、お出かけしたりしています。
偶然の一致
Aさんとは「こんなに気を遣わなくても価値観がピッタリな人は初めて!」とよく話しており、お互いに誰よりも気兼ねなく過ごせる友人だと思っています。
ある日、私は長く5年勤めていた正社員の仕事を退職することに決めました。退職については誰にも相談せず自分1人で決断したのでAさんも知りません。
数日後、Aさんと食事しているときに「実はいまの職場を辞めることにしたの。」と報告したのですが、Aさんは驚いた表情で「嘘でしょ! 私も今日退職の話を済ませてきたの!」と、同じタイミングで人生の岐路に立っていたことを話してくれました。
このときは「2人そろって同じことで悩んでたんだね~。」と笑いあうだけだったのですが……。
偶然の一致2
別の日にAさんの自宅へ遊びに行ったときのこと。
これまで植物にはまったく関心のなかったAさんなのですが、自宅でハーブを育てていました。
「ハーブに興味があったなんて知らなかった。いつからハーブに関心を持ち始めたの?」と問いかけると「ちょうど2週間前に、ほんと急に気になっちゃってドハマりしてるの。」と。
私も植物にはこれっぽっちも興味がない人間だったのですが、実はちょうど2週間前に観葉植物を育て始めていたのです。
こんなことが一度や二度ではなく、あまりに偶然が重なるため、Aさんとは前世で何か深い関わりがあったのではないか? と感じ始めています。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。