わが子の活躍や頑張りは、何よりうれしいもの。他人に話すより、両親や義両親に話すほうが「孫の活躍」として肯定的に聞いてくれます。でも、友人の義母はそうではないようで……。そんな話を友人が聞かせてくれました。

子どもの活躍を語る難しさ

私には小学生の2人の子どもがいます。運動会で活躍したり、習い事を頑張ったりと自慢の子どもたちです。だからと言って、友人やママ友に「うちの子すごいんだよ!」という話はもちろんしません。他の子の活躍を、肯定的に受け止めない親がいることを知っているからです。

私がわが子の話をしたいときは、だいたい自分の母に話をしていました。「よく頑張ってるね」「すごいね」と欲しい言葉をくれます。母は、孫の頑張りを手放しで喜んでくれます。

義母の反応に感じる違和感

一方、義母はというと違うのです。

義母に子どもの話をすると、いつも「それは息子が得意だったから、孫も得意なのね」「そうなんだ、息子も足が速かったから、孫も足が速いのね」「息子はパズル得意だったからね、だから孫に遺伝したのね」と、孫の頑張った話をすべて自分の息子である夫の手柄かのように持っていくのです。

話をするたびに違和感があったのですが、義母は夫である息子が好きすぎて無意識にその返事をしているようでした。孫の話なのにいつのまにか息子の話になっていて、私はいつもモヤモヤしていました。

努力を認められない苛立ち

私は、息子の成果は息子の努力の結果、娘の成果は娘の努力の結果だと思っています。それなのに、まったく育児にノータッチの夫をほめ、「息子のおかげ」と話を持っていく義母の返答に違和感がありました。

遺伝という要素もあるのはわかっていますが、何を言っても「息子もそうだった」「息子のおかげ」と言うので、「頑張ったのは息子ですよ?」あと「夫一人の子じゃありませんよ?」と複雑な気持ちになりました。

悪気はないのかもしれませんが、孫の話なのに、必ず「息子がすごいから」と話す義母。私は子どもの話は聞かれたら答える程度にし、義母との会話に距離を置くようになりました。

【体験者:40代・会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。