幼稚園の送迎でふと目に入る「保護者の車」。誰がどんな車に乗っているのか気になるという人もいるでしょう。そこで今回は筆者が経験した「車でマウントを取ってきた残念なママ友」のお話です。
もう軽は乗れない
軽自動車から新しい車に買い換えたママ友のA子。車に疎い私にでも分かるような高級ミニバンで、幼稚園の送り迎えの度に彼女はとても自慢げにしていました。
「最上位モデルでオプション盛り盛りにしたの。すごくかっこいいでしょ?」
「へぇ、すごいね」
周りのママ友たちがA子に話を合わせていると、A子は笑いながらこんなことを言ってきたのです。
「もう絶対ダサい軽には戻れない。また軽乗るくらいなら歩いた方がマシなんだけど」
私を含め、軽自動車乗りのママ友たちはこの発言にムッとしました。でも言い返すのは大人げないと思ったので、その時はさらっと話を流しました。
信じられない噂
数か月後、他のママ友たちがA子の方を見てヒソヒソ話をしていました。私は関わりたくないと思ったのですが、声を掛けられてしまったので仕方なく話を聞くことに。そこで衝撃の事実を知ってしまったのです。
「A子って給食費滞納してるんだって」
私は耳を疑いました。だって前に高級車を買ったばかりですよ? 給食費が払えないなんて信じられません。
「本当はお金に余裕がないのに、見栄を張って高級車をフルローンで買ったらしいよ」
どうしてそこまでして……と思ったのですが、どうやらA子も知り合いから軽自動車に乗っていることをバカにされて悔しい思いをしたそうなのです。それならと、思い切って訪れた車屋で一番高い車を買うことにしたんだとか。
ママ友たちから話を聞いた私は、呆れて開いた口が塞がりませんでした。