子どもの一生懸命な姿を見ると、思わず大きな声を出して応援したくなりますよね。でも、その声援にいちゃもんをつけられたらどう思いますか? そんな体験を友人が聞かせてくれました。

地域サッカーチームの熱気! 子どもたちの成長と親の応援

息子は2年前から地域のサッカーチームに入っています。お友だちも多く、何より本人が好きでサッカーを始めました。走るのが得意なので、一生懸命ボールに食らいついています。見学の保護者も、子どもたちのプレーに一喜一憂。練習でも、みんな大きな歓声や拍手を送っていました。

練習での歓声と予想外の批判! サッカー観戦の「正解」とは

ある日のサッカー練習での出来事です。

試合形式での練習をしており、子どもたちはガッツのあるプレーをしていました。観戦する保護者も、パスの場面で「おおー!」と言ったり、スライディングの場面で「ナイスプレー!」と言ったり。見ている親も熱が入り、盛り上がっていました。

そして練習後、親同士で談笑していたときに事件は起きました。Eくんのママが私たちの輪に入ってきて、突然「あのさ、『すごい』とか『ナイスプレー』とか歓声を上げてたけど、すごいプレーでもなんでもない。あなたたち、サッカーを何もわかってない。見るところが違うのよ」と言ってきたのです。

一生懸命さへの称賛と専門知識の壁

確かに私はサッカーに詳しくないし、どれが鋭いパスで何が称賛すべきプレーなのかはわかりません。サッカーをよく知っている人は、見ている場所が違うんだろうし、私が気付いていないところにも目が行くんでしょう。

でも、子どもの成長や努力を称える純粋な応援を、否定しなくてもいいのではないでしょうか。人にはそれぞれ応援の仕方、見ている場所は違います。私は「歓声に正解ってありますか?」と返事をしました。Eくんママは黙って去っていきました。

Eくんママに悪気はなかったのかもしれませんが、それからEくんママとは距離を置き、近くで観戦することはやめています。はしゃいでいたわけでもない、自分の何気ない歓声に指示が入るとは、驚きました。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。