五体満足健康にわが子が生まれてくる、というのは当たり前ではありません。生まれつき病気を持って手術を経験した親子に対し、失礼な言葉を投げかける人もいるのです。友人が話を聞かせてくれました。
勇気を持って伝える! 親としての気持ちをTさんに伝えた瞬間
そしてその日家に帰ると、息子が「これかわいそう?」と言ったのです。私はTさんの発言を思い出し、また悔しさが込み上げてきました。Tさんの反応は、見た目に対する過剰な反応であり、子どもの感情を考慮しない無神経な行動です。私は心の底から悲しみが込み上げ、そのとき何も言えずやり過ごした自分にも腹が立ちました。
そして後日、保育園でTさんと会いました。私は「息子の手術跡に対して、そんな言い方はないと思う」と震える声で言いました。私はこれを言うのがやっとで、もう顔は泣いていたと思います。
Tさんは「大げさだよー」と笑って答えていましたが、私は「もう二度と言わないでほしい」と告げました。
Tさんに悪気はなかったのだと思いますが、理解してくれたかどうかはわかりません。ですが、無神経な言動は私の前ではなくなりました。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。