学生時代から何でも話し合ってきたA子とB子。
気心の知れた親友同士だった2人でしたが、ある出来事をきっかけに、その関係に思わぬひびが入ってしまいました。そのワケとは? A子から話を聞きました。

今彼の疑念とA子の困惑

B子から話を聞いた今彼は、不安な気持ちを抱えるようになり、ある日A子を問い詰めました。

「B子から聞いたけど、まだ元カレと連絡取ってるの?」

突然の質問にA子は驚き、すぐに否定しました。

「取ってないよ! 何それ?」

しかし、今彼は納得していない様子で続けました。

「じゃあ、どうしてB子がそんなこと言うんだ?」

A子は必死に説明し、ようやく彼を納得させましたが、彼の疑念が生んだモヤモヤは心に残ったままでした。

信頼関係にできた溝

後日、A子はB子に会い、尋ねました。

「ねぇ、なんで彼に元カレのことを話したの?」

B子は不満げに答えました。

「だって、口止めされてなかったじゃん。言われたくないなら、最初にそう言えばよかったのに」

「普通、そんなの言わなくてもわかるでしょ? 彼が変に勘ぐって大変だったんだから!」

A子が声を荒げても、 B子は譲りませんでした。

「私は悪くないよ。あんたがハッキリ言わなかったのが悪いんでしょ?」

その瞬間、A子は「この人とはもう前みたいに付き合えないかも」と感じました。

それ以来、A子はB子と距離を置くようになり、会話の内容も選ぶように。

B子の言動が悪意からではないことは理解していましたが、A子にとっては「余計なお世話」以外の何物でもなかったのです。

A子はこの出来事を通して、友人との距離感について改めて考えさせられました。

【体験者:20代・女性、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。