初めてのメイクには、誰しもが高揚感と少しの不安を抱くもの。
A子も大学生になって初めておしゃれに挑戦し、自分なりの一歩を踏み出しました。
しかし、その小さな挑戦が意外な展開を迎えることに!?
戸惑いながらも得た気づきとは? A子から話を聞きました。

メイクに興味を持ち始めた理由

A子がメイクに目覚めたのは、大学生活が始まってからのことでした。

それまでは、周りの友人がメイクを楽しんでいても特に関心がなかったのですが、新しい環境に身を置くと少しずつ「自分も挑戦してみたい」という気持ちが芽生えました。

大学で出会った友人たちは、それぞれにメイクやファッションを楽しんでおり、A子はその姿に刺激を受けていたのです。

青いアイシャドウへの憧れ

ある日、バイト先のコンビニで、A子は年上らしき女性の真っ青なアイシャドウに目を奪われました。

彼女の印象的なメイクはとても魅力的で、「自分もあんなふうになりたい」とA子は憧れを抱きました。

その帰り道、A子はドラッグストアに寄り、さっそく青いアイシャドウを購入。

家に帰り、鏡を見ながら慎重に目元に塗り、仕上がった自分の姿に少し満足! 次のバイトの日には、青いアイシャドウメイクで出勤することにしました。

思わぬ誤解で赤面する瞬間

ところが、バイト先に着いたA子を待っていたのは予想外の出来事でした。

オーナーの妻が彼女の青い目元に気づき、「A子ちゃん、その目どうしたの? まさか誰かに殴られたの?」と心配そうに声をかけてきたのです。

A子は驚きつつも、顔が一気に熱くなるのを感じました。

「おしゃれをしたつもりだったのに、まさかあざと間違われるなんて」と慌てて説明しました。

オーナーの妻は「あら、そうだったのね」と安心したものの、続けて「ごめんね、お店では前みたいにナチュラルな感じの方が助かるな」と優しく告げました。

失敗から学んだこと

A子は「そうですよね」と笑顔で返しながらも、内心では恥ずかしさでいっぱい。

この出来事をきっかけに、A子は「自分に合うメイクとは何だろう?」と考えるようになりました。

流行に飛びつくだけではなく、自分の顔立ちや雰囲気に合うメイクを意識するようになり、次第に自分のスタイルを見つけていきました。

しばらく青いアイシャドウを使うことはなくなりましたが、A子の心には「挑戦する楽しさ」がしっかりと刻まれていたのです。

最初はうまくいかなくても、自分にあったメイクやスタイルを見つけるまでの過程こそが本当の楽しさなのかもしれません。

【体験者:20代・女性、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。