子どもたちにとってみれば、溺愛し甘やかしてくれるおじいちゃんおばあちゃんは心から大好きな存在です。
しかしその愛情も度が過ぎると悩みのタネになることも……。
今回は筆者の友人から聞いた、孫の溺愛が止まらない暴走義母の話です。

「自分の孫しか可愛くない!」

私には小学校1年生の一人息子がいます。
私が仕事の日は、近所に住む義母が留守中家に来てくれるので本当に助かっているのですが、その義母の息子に対する溺愛ぶりがなにか間違った方向にいっているのです。

息子の友達が来ると

放課後、たびたび息子の友達が家に遊びにやってくるようになり、友達が来たときには買いだめしていたおやつを出してほしいと義母にお願いしていました。
すると、ある日息子がこんなことを言いだしたのです。

「おばあちゃんが僕にしかおやつ出さないし、友達の前でお小遣い渡されるから他の子にずるいって言われた。それをおばあちゃんに言ったら、そんなこと言う子とは遊んじゃだめだって。」
驚いた私は翌日、義母にそのことを聞いてみると、

「あら、バレちゃった~! だって自分の孫しか可愛くないんだからしょうがないじゃないの~。」
とまったく悪びれることなく言ってきたのです。

いい加減にしてください!!

友達の前でそんなことをしたら息子が可哀想だといくら説明してもわかってもらえず、結局義母に任せられないということになり、私の仕事が休みのときだけ家に友達を呼ぶことにしました。
息子も義母のことは大好きですし、可愛がってくれるのはありがたいので、息子に会わせるときは私か主人が目を光らせ、変なことを言い出したときにはその都度注意するようにしています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。