これは筆者が自身の引っ越しの日に体験した、「姑と小姑の恐怖の協力プレイ」の話です。
手伝いにやってきた義姉一家
主人と結婚して2年目の頃、主人の通勤時間短縮のため、職場に近いところに引っ越しをすることになりました。
引っ越し当日、ちょうど新居に荷物の搬入が終わり引っ越し業者が帰った頃、近くに住む義姉から手伝いたいとの連絡があり、2歳の子どもと義兄を連れて家にやってきました。
しかし、一向に手伝いをしてくれる様子はなく、義兄は子どもと家の中で遊び、義姉に至ってはただただ家の中をウロウロと徘徊しているだけ。
荷解きの手を休め、旦那に急いで買ってきてもらったお菓子と飲み物を出し、義姉一家はそれを食べ終わるとそそくさと自宅へ帰って行ったのです。
ただでさえ忙しい時に一体何をしに来たのかと少しイライラしたのですが、ただ新居が見たかったのかなと気にするのをやめ荷解きを続けていました。
手伝いに来たはずの義姉のまさかの目的とは……
すると、旦那の携帯電話に義母から電話が掛かってきたのです。
「無事に引っ越し終わったよ!」などと最初は穏やかに話していたのですが、急に旦那の顔色が急変し不穏な雰囲気に。
電話を切った旦那に「どうしたの? 何の話だったの?」と聞いてみるとその内容がとんでもないものだったのです!!
義母「お姉ちゃんから聞いたんだけど、あなたたちの家、家具や物がたくさんあるみたいね。2人で散財してるって言ってたわよ。今貯金がいくらあるのか教えなさい。」
それを聞いた瞬間、正直言葉を失いました。
どうやら義姉が来た理由は、うちにある家財道具や持ち物のチェックが目的だったようなんです。
帰ってすぐに義母に電話で報告したのでしょう。
当時は、義母と義姉の恐ろしい連携プレイに血の気が引く思いでした。
しかも、我が家にあった家具類は、私の家族からの貰い物が多く、散財していたわけではありません。
そもそもそんなことを言われる筋合いはないのですが……。
何か理由があったのかもしれませんが、まさか1番忙しい引っ越しの当日に、手伝うどころか義母と義姉が組んでそんな恐ろしい企みをしているなんて想像もしませんでした。
この後2度引っ越しをしましたが、もちろん義姉にも義母にも日にちを知らせずに引っ越しをしました。今は距離を置き平和な生活を送ることができています。
こんな恐ろしい体験はもう2度と味わいたくないです。
【体験者:40代・筆者本人、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。