今回は『もう良好な関係は築けないかもしれないと思った』と話してくれた筆者の知人による、結婚にまつわる友人とのトラブルエピソードをご紹介します。
結婚報告
私は1年前、長年交際していた彼と結婚しました。
友人たちに報告するとみんな『おめでとう!』と祝福してくれたのですが、友人の1人A子だけは違う反応。
いつもは絵文字満載の返信なのに、
「へえ、よかったね」
との一言だけだったことが気になっていました。
それからも何度かA子と遊んだのですが、気にかかることが……。
独身最高って、はあ?
「独り身だと時間に縛られないから楽~」
「独身だから使えるお金の制限ないの」
「やっぱり独り身は気楽で幸せ♪」
A子はことあるごとに【独身最高】という謎自慢をしてくるようになったのです!
それだけならまだしも、私に結婚生活のことを根掘り葉掘り聞いては『独身でよかった』『独身が一番』とアピールしてくるA子。
「旦那さんの嫌なところないの?」
「へえ、イビキうるさいんだ~私は熟睡できるからやっぱり独身でよかった♪」
私は『結婚幸せアピールになってないか』と独身の友人の前ではいつも以上に気を遣っているのに、明らかに【既婚者より独身者の方が幸せ】という考えを押しつけてくるのです。
『さすがに既婚者への気遣いがなさすぎるでしょう』とイライラしていました。
そんなあるとき、前々から仲良しだった友人B美も一緒に、A子と3人でランチへ。
そこでもA子の【独身最高】アピールを受けて、さすがにムカッとした私。
直接A子に不満を伝えようか考えていた矢先、まさかの展開に!
正論
「何でそんなに独身アピールするの?」
「結婚していても独身でも、幸せならいいでしょ」
B美がバッサリA子に私の言いたかったことを伝えてくれたのです!
「わざわざ張り合うために友達の新婚エピソードをネタにするのはおかしいから」
「僻んでいるように聞こえる」
「私は友達の結婚惚気エピソードが聞きたいよ」
そうB美から注意をされてグサッと刺さったのか『お手洗いに行く』と席を立ったA子。
スカッとしたものの、どうなることやらと心配していると……。
一安心!
「正直に言うと、仲良しの友達が結婚して焦っていたの」
「意地悪だったよね、ごめんなさい」
お手洗いから戻ったA子は、自身の言動を反省し、謝罪してくれたのです。
A子のその真摯な態度に、私にとってやっぱり彼女は私の大切な友達なんだと再認識しました。
それからわだかまりもなくなった私たち。
今も良好な関係を築けているので嬉しいです♪
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。