大学生の部屋といえばワンルームや1K
A子は大学時代をとある都市で過ごしていました。その都市には大学も数多くあり、たくさんの学生専用マンションがありました。学生マンションはワンルームだったり1Kの間取りがほとんどです。
A子は1Kの間取りの単身者専用アパートに住んでおり、仲の良い友人たちもほとんどが1Kに住んでいました。しかし、B美だけは違ったのです。
パーティーをするには狭い……
あるとき、仲の良い4人組の1人、M華のバースデーパーティーをすることになりました。B美が「ちょっと狭いけど私の家でやろう」と自分の自宅を使ってもいいと提案してくれました。これまで皆でB美の家にだけは行ったことがなく、順番的に次はB美の家だったからです。
実は2LDKに住んでいた友人……
パーティー当日初めてB美の家にお邪魔すると……、なんとB美は1人暮らし用には広すぎる2LDKの部屋に住んでいることが判明! 階は5階だったものの、最上階の角部屋でした。しかも、LDKの広さだけでA子の部屋の2倍以上ありました。
大学キャンパスまでちょっと距離がある物件だったのですが、B美の親の知り合いがこの物件のオーナーだったこともあり、親の勧めでここにしたそうです。
親が開業医だった
パーティーの最中、M華が「B美の親御さんって何してる人なの?」と唐突に聞きました。すると、超難関大学出身で、今は開業医をしているとのこと。皆が驚き、「通りでこの家……」と納得しました。
M華のバースデーパーティーも盛り上がりましたが、B美の新しい一面を知ったことで、気が付けばB美にもたくさん質問をしていました。
正真正銘のお金持ち!
大学生なのに30万円の自転車を買ったり、人生でも数回しか着ることがないであろう振袖には500万円を出して仕立ててもらったなど、B美が正真正銘のお金持ちで……。そういえば、なんだかんだ理由をつけて、B美だけアルバイトをしていなかったことを思い出しました。
B美は確かにブランド物の服やバッグを持っているなとは思っていましたが、お金があることを自慢するようなタイプではなかったため、ここまで本当のお金持ちだとは誰も気付いていませんでした。
そんな謙虚な部分もあるB美だったので、まさか親が医者だったとはびっくりした出来事でした。
「狭いけど」と言われて2LDKに案内されたら、びっくりしてしまいますね。1人で2LDKは広すぎて掃除が大変そうな気もしますが、恵まれた環境のおかげで裕福な生活ができて羨ましいかぎりでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。