「結婚式を挙げる」ことが当たり前の時代は終わりました。しかしながら、時代の流れについていけず、昔ながらの自分の価値観を押しつけてくる親世代はまだまだいるようです。今回は私の友人A子から聞いた、結婚式を挙げさせたがる姑と戦った話を紹介します。

結婚の挨拶で……

30代前半のA子は、2年ほど付き合った彼とめでたく結婚することになりました。A子の実家での結婚の挨拶が順調に終わり、続いて彼の実家に挨拶に行くことに。

しかし、彼の親と初めて会ったこの日、A子は「この姑とはうまくいかないかもしれない……」と直感的に思ってしまいました。

結婚式はやらなきゃダメ! 下調べ済み!

A子たち2人は「結婚式に憧れがない」「新婚旅行や新婚生活にお金をかけたい」「目立ちたくない」こともあり、結婚式は挙げないつもりでした。

しかし、彼が2人の考えを姑や舅に伝えたところ、姑は「結婚式はやらなきゃダメ!」の一点張り。結婚する本人たちが言うことなど、一切聞く耳を持たなかったのです。舅は「本人たちの好きなようにやったらいい」と言ってくれました。

しかも、姑はA子が挨拶に来るとわかった時点でなんと式場の下調べをしていたようで、候補の式場をA子に言ってきたのです。彼は何も知らなかった様子で驚いていました。何もかも姑主導で進めようとしていることに、A子は「あり得ない」とドン引きしてしまいました。

でも費用は出しません!

ここまで結婚式を挙げさせたがるなら、結婚式の費用は姑が出してくれるのかと思いきや、そんなことはなく……。

姑とはうまくやっていきたいと思っていましたが、とても不安になったA子。しかし、どうしても結婚式を挙げる気にはなれなかったため、やはりなんとか姑を説得することに。

なんとか姑を説得……

今は「ナシ婚」が流行っていることを説明し、ナシ婚のメリットだけを伝えました。また、彼側の濃い親族には改めて挨拶に伺ったりすることや、花嫁花婿衣装を着て写真撮影するだけであれば考えると伝え、姑の考えに歩み寄るようにも。そして、やっとのことで姑に納得してもらえたのでした。

姑と考え方が合わず、最初から対立してしまうとこの先が不安になってしまいますね。姑も良かれと思ってしてくれたのだと思いますが、A子が姑に歩み寄る気持ちを持って接したことが功を奏したのでしょう。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。