野菜が大嫌いな娘
A子の6歳の娘N美は野菜が大嫌いです。緑色をした野菜が特に嫌いで、そのままの色だとどう頑張っても食べられません。細かく切ったあとクタクタに煮たり焼いたりして、姿や形、色を変えてやっと食べられるほど……。
野菜好きを自慢してくるお友だちに……
一方、N美の同級生で仲良しのF加ちゃんは野菜が大好きです。いつも野菜を食べられることを自慢げに話してくれます。最初は「すごいね」「えらいね」とF加ちゃんのことを褒めていたのですが、毎度毎度言われるので疲れてきたA子。娘であるN美の前でF加ちゃんを褒めざるを得ないので、N美の自己肯定感はダダ下がりでした。
ただの自慢……ですよね?
そんなA子の気持ちを知ってか知らずか、F加ちゃんの母親であるB美がわざわざピーマンやししとうなど緑色の野菜をF加ちゃんが食べている動画を送ってくるようになりました。
確かに5歳の女の子が生のピーマンを食べている姿には感心してしまいましたが、A子からしたら「娘はすごい」というB美のただの自慢としか思えず……。
より野菜が嫌いに……
「この動画見せてあげて! 食べるかもしれないから」とB美は言いますが、何度娘のN美に見せても変わりません。動画を見せたからと言って「野菜を食べてみたい!」とはN美が言うはずもありません。
むしろ劣等感を感じてしまい、野菜をより嫌いになってしまったようでした。それをB美に伝えているにもかかわらず、何度も何度も動画を送ってくるのです。
動画をスルーしていると……
B美には動画を送ってくるなとも強くは言えず……。
「寝落ちしちゃって」や「返信したつもりだった、ごめーん」など適当な理由を付けて、故意的に返信を遅らせることにしたA子。しばらく続けていると、B美が動画を送ってこなくなりました。作戦は成功に終わりました。
本当に心配して送ってきてくれていたのかもしれませんが、何度も何度も送ってくると、ただの自慢や嫌味だと捉えられても仕方ありませんよね。故意的に返信を遅らせることで気づいてもらえてよかったですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。