友人のA子の話です。
A子には公立高校3年生のN美という娘がいます。N美は地元の国立大学を目指し受験勉強を頑張っていました。ある日、隣のクラスの友人に私立大学の指定校推薦枠があることを聞き、情報収集を行うと驚くべき行動に……

最終決定者は父……だけど

単身赴任中の夫にも、N美は自宅から通える国立大学に進学希望と話しており、説明がつきそうにないと判断したA子は最終手段で

「どうしてもというなら、お父さんに連絡して自分でOKもらいなさい!」

判断を夫にゆだねました。
「そんな勝手に」と夫が叱ってくれるだろうと思ってのことでした。

しかし、夫は娘からの電話に、

「いいんじゃない」

とすんなりOKを出し、N美の味方に。

娘の作戦勝ち

実はN美、指定校推薦で選んだのは父の母校。
母校をこよなく愛している夫は反対することも忘れ、娘が同じ大学に通うことをただただ喜び、二つ返事で許可してしまったのでした。

受験勉強が嫌になったという気持ちもわかりますが、後で後悔しないかが心配です。そしてその選択理由を、夫には正してほしかったとも思います。
最終的に許すとしても、大学受験という大切な出来事は、親に相談してから決めてほしいと叱ってほしかった。

私立大学・東京での生活費と資金繰りに悩むA子をよそに、頭能犯のN美といいとこどりな夫は嬉しそうに電話していて、激怒した私は何だったのかと何とも言えない気持ちになった出来事です。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。