これは筆者の友人まみ(仮名)が、学生時代から10年ぶりに再会した信じられないドケチママとの出来事です。
お子様ランチは頼まないで!
「何食べようか~?」みんなでメニューを見ながらそれぞれ食べたいものを選んでいると、A子が突然「あ、ごめん。うちの子が欲しがるからお子様ランチ頼まないでもらっていい?」と言い出したのです。
「え?」私がよく理解できず戸惑っていると、「お子様ランチの450円もったいないからさ、うちは取り分けで頼むから、まみちゃんちも取り分けにして!」と子どもの食事は取り分けるように言ってきたのです。
正直モヤッとしましたが、子どもたちも楽しそうにしていたのでとりあえず了承し、息子がハンバーグが食べたいというのでハンバーグセットを頼み、A子親子はうどんを頼みました。
それぞれの食事が到着し食べ始めると、A子の娘が「私もハンバーグ食べたい」と言いはじめました。
「いいよいいよ!」と少し取り分けてあげたのですが、それでも足りないからもっと欲しいと騒ぎ出す始末。
A子は「ちょっとうどん食べなよー!」と言いながら追加注文するでもなく、結局うちが頼んだハンバーグはA子の娘が半分以上食べてしまいました。
当然、私も息子も食べ足りなかったので、追加でポテトとからあげを注文したのですが、それもA子親子がすごい勢いでほとんど食べてしまいました。
そしてお会計へ……
お会計もA子はうどん代500円だけを払い「お腹いっぱいだね~!」と大満足。
そしてふと見ると、A子の財布やキーケースなど持ち物すべて高級ブランド品だったので、そのために節約したいのかとさらにモヤッとしてしまいました。
悪気はなかったのかもしれませんが、なによりも一言「ごめんね」や「ありがとう」があってもいいのでは? とモヤモヤした気持ちを抱えたまま家に帰りました。
A子とはそれ以降もたまに子育ての話で連絡は取り合っていたそうですが、またランチに行く気にもなれず結局いつの間にか疎遠になってしまったそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。