これは筆者の友人まみ(仮名)が、学生時代から10年ぶりに再会した信じられないドケチママとの出来事です。
同窓会での再会
出産を機に仕事をやめ、10年ぶりに高校の同窓会に参加することになった私は、3歳になったばかりの息子を夫に預けて同窓会会場へ行きました。
ひさびさに会えた友人たちと楽しく談笑していると、「わぁ~! まみちゃん久しぶり!」と同級生のA子が声をかけてくれたのです。
高校時代、そこまで親しいわけではなかったのですが、話しているうちに意気投合。A子にも同じく3歳になる娘さんがいることがわかり、子育ての話ですっかり盛り上がってしまいました。
A子と連絡先を交換し、同窓会を満喫してその日は帰宅しました。
A子親子とランチへ
すると、後日A子から「子ども連れてランチしない?」とお誘いの連絡があり、私と息子、A子とA子の娘の4人で食事をすることになりました。
子連れでも気兼ねなく入れるからと、場所はA子の希望でファミレスへ行くことに。
当日、私も息子も楽しみにしながら待ち合わせ場所へと向かいました。
待ち合わせ場所のショッピングセンターを少しウロウロしたあと、子どもたちもお腹が空いたとのことで隣のファミレスへ入りました。
そして事件は起こったのです……。
お子様ランチは頼まないで!
「何食べようか~?」みんなでメニューを見ながらそれぞれ食べたいものを選んでいると、A子が突然「あ、ごめん。うちの子が欲しがるからお子様ランチ頼まないでもらっていい?」と言い出したのです。
「え?」私がよく理解できず戸惑っていると、「お子様ランチの450円もったいないからさ、うちは取り分けで頼むから、まみちゃんちも取り分けにして!」と子どもの食事は取り分けるように言ってきたのです。
正直モヤッとしましたが、子どもたちも楽しそうにしていたのでとりあえず了承し、息子がハンバーグが食べたいというのでハンバーグセットを頼み、A子親子はうどんを頼みました。
それぞれの食事が到着し食べ始めると、A子の娘が「私もハンバーグ食べたい」と言いはじめました。
「いいよいいよ!」と少し取り分けてあげたのですが、それでも足りないからもっと欲しいと騒ぎ出す始末。
A子は「ちょっとうどん食べなよー!」と言いながら追加注文するでもなく、結局うちが頼んだハンバーグはA子の娘が半分以上食べてしまいました。
当然、私も息子も食べ足りなかったので、追加でポテトとからあげを注文したのですが、それもA子親子がすごい勢いでほとんど食べてしまいました。
そしてお会計へ……
お会計もA子はうどん代500円だけを払い「お腹いっぱいだね~!」と大満足。
そしてふと見ると、A子の財布やキーケースなど持ち物すべて高級ブランド品だったので、そのために節約したいのかとさらにモヤッとしてしまいました。
悪気はなかったのかもしれませんが、なによりも一言「ごめんね」や「ありがとう」があってもいいのでは? とモヤモヤした気持ちを抱えたまま家に帰りました。
A子とはそれ以降もたまに子育ての話で連絡は取り合っていたそうですが、またランチに行く気にもなれず結局いつの間にか疎遠になってしまったそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。