貸したお金と友情の行方…再会で募るモヤモヤ
当時、高校時代から仲が良かった友人のC子がいました。
C子は少し頼りなくて、よく金銭面で困っている話をしていたのですが、ある日「どうしてもお金が必要で、給料日までのつなぎだから、すぐ返すから!」と切実な顔で1万円を貸してほしいと言ってきました。
親友のお願いですし、1万円くらいなら大丈夫だろうと思い、気軽に貸しました。
ところが、給料日が来ても、彼女からの返済の話はなし。最初は忙しいのだろうと思っていましたが、数ヶ月経っても音沙汰なし。そのうち私からも催促しにくくなり、そのまま自然と連絡を取ることがなくなってしまいました。
そして1年後
突然、C子から連絡が来ました。「久しぶり! 元気にしてる? 今度ランチしようよ!」という軽いノリのメッセージに驚きつつも、懐かしさもあり、一緒にランチに行くことに。
久々の再会を楽しみにしていたのですが、当日彼女が現れた瞬間、私は目を疑いました。C子はまるで別人のように豪華なブランド品で身を包み、高級バッグを持って笑顔で登場。
「最近、彼氏ができて生活が一気に変わってさ! これ、全部プレゼントなの!」と自慢げに話し始めました。私が1万円を貸した時の切羽詰まった様子はどこへやら。彼女の話は、彼氏との贅沢な生活や旅行の話で盛り上がり、例のお金の話には一切触れないままでした。
ランチの終盤、私は勇気を出して「ところであの時の1万円はどうなったのかな?」とさりげなくC子に聞いてみました。すると、「ああ、ごめんね! 今は手持ちがないんだけど、今度返すから!」と笑顔で軽く流されてしまったのです。高級バッグやブランド品を目の前にしながら、私の1万円はまるで存在しないかのように扱われ、その場で怒りが込み上げてきました。
その後、彼女とは再び距離を置くようになりました。
お金を貸したことよりも、私の気持ちを軽視され続けたことが、友人関係の終わりを決定づけたのです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。