「普通でいなくちゃ」そんな気持ちを抱えたことはありませんか? 筆者の知人Aさんは、みんなと同じが安心と考え周囲と必死で合わせながら生きてきたそうです。そんなAさんですが、子育てをしてみて「もっと自由に自分らしく生きてよかったんだ」と思えるようになったそう。Aさんが子育てを通じて得た学びとはどのようなものだったのでしょうか。

人と違うのはダメ! みんなと同じが安心

Aさんは現在5才の息子を育てるママです。Aさんはこれまで「普通が一番!」と思って生きてきました。幼い頃からそういう意識があり、「人と違う選択をしないように、みんなと同じが安心だ」と周囲に合わせながら生きてきたのです。

たまには赤じゃなく青を選びたくなる気持ちもありましたが、大多数が赤を選んでいれば赤を選ぶのが正解だと思っていました。

そんなAさんの普通が一番という意識は、子育てを始めてみて覆されることになります。

自分らしく生きる息子の姿

Aさんの息子は可愛らしいものが好きでした。男の子ならかっこいいものが好きなのが当たり前と考えていたAさんは、息子がピンクや水色を好み、外で活発に遊ぶよりも女の子とおままごとをするのが好きなことに戸惑いを感じます。

Aさんは息子に男の子らしいおもちゃを買い与えたこともありますが、息子は気に入りません。Aさんは自分の思う普通から息子が外れていることを心配していました。

息子が自分らしく好きなものを好きでいてほしいという気持ちと、普通と違う息子が世界に受け入れられるのかは別だと考え葛藤していたのです。