浮気や不倫をする人の中には、「自分は大丈夫」「私が有利」となぜか強気に構える人が存在するのです。今回は、筆者の知人Jさんの職場で繰り広げられた不倫エピソードをご紹介します。

職場不倫をしているZさん

Jさんの職場には、職場不倫をしている同僚女性Zさんがいました。彼女は独身で、道ゆく男性が振り返るほどの美人であるにも関わらず、恋人を持つことには興味がなく「誰かのものに魅力を感じる」という人でした。それ故、いつも不倫をしては「私の方が大事にされている」と、ランチのたびにJさんに話すのでした。

そして今回の不倫相手は、あろうことか同じ会社の重役である本部長。これは絶対に周りにバレてはいけないとJさんは思い、Zさんにも会社では絶対この話をしないようにと強く言っていました。

自分から乗り込んでいった!

ZさんはJさんに念を押されたことが気に入らず、また本部長の奥さんが温和で優しい方だというのを知ったことで、驚くような行動に出たのです。

なんとZさんは、休日に本部長の自宅に直撃! その日はZさんの誕生日で、本部長とデートの約束をしていたのですが、本部長の娘の部活発表会があるとかでドタキャンされたことを腹いせに押しかけたと後から聞きました。

案の定、本部長と奥さん、そして娘さんにばったり会ってしまいます。そしてその場で「私は嫌だったのに無理やり関係を持たされたんです! 私は被害者なんです!」と、まさかの不倫暴露発言に本部長は唖然。Zさんは自ら不倫関係を望んだにも関わらず、本部長に慰謝料を請求したのでした。

倍返しにされるZさん

しかし、奥さんの方が一枚も二枚も上手だったことに、Zさんはど肝を抜かれるのでした。Zさんの暴露発言に、奥さんは優しい笑顔で「どうぞ、ご自由に」と言いながら場を収めましたが、後日、Zさんの元に書類が送られてきました。

それは、今までのZさんと本部長の不倫現場を撮影した写真や、ボイスレコーダーの記録だったのです。

奥さんは最初からこの不倫に気づいていて、プロにお願いして今までのZさんと本部長との不倫行為を記録していたのでした。

多額の慰謝料をもらうおうとしていたZさんは、逆に慰謝料を支払うはめに。
さらに本部長の奥さんは、他所の会社の重役との交流会を仕切る方でもあったので、Zさんの噂はいろんな会社に行き渡ってしまいます。Zさんが退職したのち再就職しようとするも、どこの企業からも門前払いされてしまったのでした。

別の同僚の話では、その後結局どこにも就職できず実家に戻ったZさん。しかし、実家にも不倫の証拠書類はしっかり送付されていました。それを見た父親から「勘当だ!」と言われてしまい、Zさんは再就職もできず実家にも戻れずという状況になったそうです。その後どうなったのかはJさんが知る由もありません。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。